世界自然遺産「九寨溝」・「黄龍」

 古代から伝わる九寨溝の伝説によると、大昔力持ちの男の神ダガが、雲で磨いた宝鏡を愛する仙女に贈りましたが、悪魔がいたずらをして宝鏡が仙女の手から落ち、散らばった破片が森の中で美しい湖になったと言われています。現地ではその湖を親しみを込めて「海子」と呼ばれています。「九寨溝より帰りて水を見ず」という中国のことわざのように、九寨溝は湖、泉、滝といった水が織り成す絶景で有名です。

 黄龍は、1992年九寨溝と共に世界遺産として登録されました。2000年には国連の世界生物圏保護区としても登録され、その奇妙で秀麗で閑寂とした独特な趣のカルスト溶岩で世界的に有名です。

 紺碧の水が幾重にも重なった段々畑はまるで宝石や象牙のようです。水色は水底の沈殿物と木々の色の移り変わりによって、黄や青を映し出し、「人間の仙境」とも称されています。

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