You only live once.(人生、一度きり)。Its the time to get back. ボルショイ と トレバーの話(後編)
前回が、スカイツリーの周りをぐるぐる回ってなんか心配な感じで終わったけど、これくらいは大丈夫
( ̄▽ ̄)
変な世界にハマる力も強いが自然に持ち直す力も、ものすごく強い私であった。
お騒がせしましたすっかり元に戻りました。
マイノリティーおばさんの生命力、打たれ強さは計り知れないほど強いんです〜〜。
....最終的にこうして振り返ってみると、改めてトレバーの音楽、なかなか気難しくて、孤独と、自由と、深い憂愁に満ち満ちており、そもそもSNS に向きませんでしたね(笑)
英語圏でも充分マイナーみたいですから。
社会に出てようやく気がついたことですが(←もっと早く気づけばいいのに)
世の中には、「みんなが好きなものだから」という理由で、
何かを好きになれる人が多いです。
人間とは関係性の生き物。
みんなと同じキラキラしたものを自然に好きになってシェアしたいと思うのは当然のことじゃないでしょうか(^.^)
猫も杓子もディズニーリゾートに押し寄せる理由は多分それなんだろうと思います。
トレバーのような人に興味持つところからして、
自分はすでに、まともな交流を放棄しちゃってたんだろうな。
その時点でもうコミュニケーションに問題ありということだったんですよね(*^▽^*)
その後も、ひたすらマニア化していった私.....。
今現在は、トレバーの作った曲という曲は全て、CD、itunes両方などで集め尽くしており、何らかのメディアでほとんど99パーセント持っているのですよね。
そんな中でこの前、ボルショイ時代の未聴の曲をユーチューブで久しぶりに発見しました。
既存の曲と、タイトルが酷似してたので、同じ曲と思って見落としていたどころ、全く知らない曲と判明。
こりゃいかんと思って、貝になったような心境で聴いていると、
私の頭の中にふとトレバーが現れたんです。
それで、頭の中の私自身に向かって、
「ほい。」
という感じに、テニスボールくらいの鉄の玉を放り投げてきました。
私は、あわわっとなって受け止めたら、トゲが少し生えていてずっしりと重かった。
それが前回貼り付けたMaryという曲です。
一般的に、何かの音楽をほめるときに、
「何も押し付けてこなくて、癒される。」
などというほめ方を聞いたことありますが、
私は何も押しつけられたくない時というか忙しい時は、音楽じたいを聴かずに無音の空間で過ごします。
逆に言えば、音楽を聴く時は、基本ミュージシャンから必ず何か押しつけられるという前提で聴いているんだと思う。
好きなアーティストからいきなり鉄球を投げ付けられたら、もちろん受け止めるべきと思っています。
トレバーが書いた曲、凄いと思うものは沢山あるんですが
たとえば壊れた車輪(Broken Wheel s)という優しげな曲がありました。
Oh my friend
I know how you feel
(君がどんな風に感じてるのか俺には分かってるよ)
Can you ever mend of your broken wheels
(今まで君は、自分の壊れた車輪を治せたことがあったろうか)
これ、夫がうつ病になって仕事を辞めて家にいた時、本当にこんな感じに見えましたよ(*゜∀゜*) 凄いリアリティだね....
夫の行動や感情は壊れた車輪のように、カラカラ....と少し回っては止まってました。
西洋では、wheelが回ることは、人間の生活や、この世界が正しく運行するというニュアンスがあると思います。タロットカードにもwheel of fortune(運命の輪)のカードが入ってるし、ケルト模様にもレンコンみたいな車輪の紋章がある。
おそらく、車輪の概念は相当古くからあるのだろうと想像します。
(The World is spinning roundという表現もあるな)
mendには修繕する、テープなどを貼って取り繕うイメージがあり、多分修理した跡が見た目でわかるし根本的に治るわけじゃないのです。そこがちょっと物悲しい。
Rathkeltair (ラスケルター?)はアルバムが良いのですがYouTube 上は、ガードかかっていて聴けない曲がほとんどです。著作権と言われればそれまでか。内容的にはSomething good for a change というアルバムが特に凄いです。
ケルト音楽のフェスなどでラスケルターは時に登場するみたいでヘロヘロな音のがYouTube にアップされています。
これらは音質も悪くあまり聴きごたえがないのが残念
Rathkeltair オリジナルアルバムの音源だけならBandcamp などの無料ウェブで聴くのが、一番音が良いかと思います。
最後に、なんとかして一般的な話として考えてみる。結局、トレバー ターナーとは何者なんでしょうか...。
ボルショイ時代だけを見て、消えたゴシックバンドの一発屋だという評価が残っているのは、情報が少なかった以上仕方がない。
けど本来の彼は、楽器(ギターと、少しピアノも)も演奏する、編曲もする、作詞もするからシンガーソングライターなんだと考えるのが一番実像に近いと思います。
知名度はともかく、井上陽水さんとか中島みゆきさんと、やってることは同じなのです。
(←例がいちいち古い(゜∀゜))
それは、私のように草の根までかきわけてトレバーの全曲をコレクションしようとする、熱心なファンが地球上に50人?くらいはいることで、証明できるんでしょうね。
まあ洋楽ロックだから、音楽そのものの衝撃波が中島みゆきさんの音よりはもっと全然すごいものになりますが。
ほかにもまだ人知れず、草の根的に活動しているトレバー同様なミュージシャンが、沢山いることでしょう。
彼らはミュージックシーンやジャンルからはみ出し続けて、ひたすら自分自身の音楽と向き合う人々です。
ロック界の貴重な天然資源なのです
(おわり)
Rathkeltair. What it is
https://m.youtube.com/watch?v=x3-QqkaHF44
The bolshoi
a funny thing
https://m.youtube.com/watch?v=lo0MeRclEJk
Rainy Day